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2008年12月21日 (日)

木塾 森を知る与作ツアー

昨日の伐採体験のレポートです。

am7:30にウチを出発。
東名高速道路・吉田→袋井、そこから県道を北上します。
途中、天竜浜名湖鉄道と並走する部分ではディーゼルカーと競争。
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正面を見たまま何枚か写したら、1枚だけ上手く撮れた。
やったぁ~。(^^ゞ

8:50に集合場所の浜松市天竜区二俣町にある
「ヤマタケの蔵」に着きました。
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中を見学させていただくと・・・
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予想以上に大きな梁(2階床)
木材の表面もピカピカshineです。

こちらは階段。
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この階段を上がって2階へ・・・
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コレまた大きな小屋梁。
立っている人と比べると、その大きさがわかるでしょ。
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棟木には建築された年が書かれていました。
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大正12年。。。
なんと、80年以上も建っているなんて・・・
このような建物に触れると感動しますね。
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階段を下り、再度外回りを眺めると 壊れた部分から壁内部の構造が見えたりします。Img_3245
内部はレンガが積まれていて、とっても重厚で贅沢な造りでした。

この蔵の前で約30分ほど木や森の話を聞いてから、実際に伐採を行う森へと向かいます。
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いきなり森に飛びましたが・・・

この森に立っている木は樹齢約80年。
原木の価格は1本で約1万5千円。
そこから切断・運搬・材木市場での手数料・加工費・その他・・・
と引くと、山主さんの手元に残るのは0円だそうです。
80年前の人は、もちろん資材や苗を人力で運び、山を開いて大事に育ててきた訳ですよ。
それが0円って、変な話じゃないですか?

さて、これより伐採の手順を説明。
まずは木を切る前に、この木の位置をGPSで測り・・・
って、いきなり先進機器の登場に驚きsign01
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なんかイメージしてた林業と違うぞ。

次に木の強度も一緒に入力します・・・
えっ、そんな事も可能なの?
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写真のようにトンカチで3回、幹に取り付けたセンサーを叩くと、モニターに3回の平均値としてヤング係数が表示されます。
すげぇ~~~。

この機械、まだ日本で2台しか無いそうです。
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データ入力の終わった木には、倒したい方向の根元に切り込みが入ってました。
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これより、チェーンソーで切り込みの反対側を更に深く切ります。
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深くまで切れたら、今度はくさびの打ち込み。Img_3260

ある程度木が傾くと、ベキッと大きな音がimpact
これが逃げるサインsweat01急げsign03
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キュイーーーッ、ドドォ~ン、凄い音と地響きがします。

こちらが切断面。
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倒れた幹の中央にシールが貼ってあります。
最初に入力した位置・強度の管理番号を記したバーコードシール。
これを貼られて終了です。

たくましく美しい根元。。。
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コケの様子からも歴史を感じますねぇ~。

伐採体験のあとは、山の中でお昼ご飯。
持参したおにぎりと一緒に、山の方が用意してくださった猪肉入りの味噌汁や、網焼きの特大シイタケやジャガイモをいただきました。
イノシシもシイタケも、それから食後にいただいたミカンも素晴らしく美味しかったです。
ごちそうさまでした。

食事が終わると山を下り、今度は貯木場を見学するため榊原商店さんへと向かいます。

こちらが天竜の森で伐採・運搬され、貯木場に積まれた木。
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ひのき、木口を拡大すると。
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こちらはすぎ
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木口を拡大すると。
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バーコードが貼られています。
1本1本に履歴証明が付き、伐採~製品まで追えるなんて。
本当に凄いです。。。

すぎひのきの比較、写真では違いが伝わりにくいですが、ひのきの方が匂いが強く、木目が詰まっており、木口の表面がとても乾燥しています。

榊原商店さんは、木の管理に非常にこだわっており、伐採は新月伐採法を取り入れ伐採時期を限定しています。
新月伐採法とは、下弦の月から新月まで約10日の間に伐採を行うというもの。
この方法で切られた木は、「カビにくい、虫がつきにくい、割れにくい、狂いにくい」という特性があるそうです。
実際に事務所の敷地の中で、あらゆる日に切り出したサンプルを使って検証もしていました。
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新月伐採のものは、土の上で放置されたサンプルが綺麗な状態で残っていますが、満月伐採のものは虫やカビが付いたりしてボロボロでした。
不思議なものです。

新月伐採法は昔から伝えられてきたものらしいのですが、日本だけに伝わるものでも無いらしいのです。
あのヴァイオリンの名器、ストラディバリウスも新月伐採の木で作られたというのですから、海外でも木を使う人達はその良さを知っていたんですね。
僕はいつも、魚を釣るために月の動きをチェックして、それに合わせた戦略を立てて浜を歩いてますが、まさか山や木にも月の影響があるなんて・・・

話を元に戻して・・・と。
新月伐採された木は山中でそのまま3ヶ月ほど、葉枯らしという工程のため放置され、この間に50%まで水分を飛ばします。
葉枯らしの期間を終えると貯木場に運ばれ、半年ほどかけて天然乾燥で30%まで水分を飛ばします。
ここまで乾燥して、やっと製材所に運ばれ製材→材料として出荷されることになります。

現代のように、いつでも伐採→即運搬→炉で人工乾燥という流れに比べると、大変な手間のように感じるかもしれませんが、このような木で建てられたのが最初に見た「ヤマタケの蔵」の80年以上も昔のピカピカの梁なんでしょうねぇ。

いやぁ~、今回は非常に勉強になったツアーでした。
木塾の皆さん、森でお世話してくださった皆さん、貴重な体験をさせていただきましてありがとうございました。m(_ _)m


解散のあと、わたくし浜北に向かいまして・・・
目的は浜松餃子を食べること。
浜北区小松の石松さん。
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ぎょうざ定食(中・15個)¥1,102-
具がジューシーでさっぱりした味、パクパクッとあっという間に完食。
ごちそうさまでした。

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コメント

JUNさんお疲れさんでした。
「新月伐採」一応言葉は知ってましたが、効果としては「葉枯らし」(四国の方だったかな?)と同じ程度ではないかなと思うんですが(心材部分は木としてすでに死んでるので伐採時期でどうこうはないのではと思うのが。)勉強不足で申し訳ありませんが又一度教えて下さい。

投稿: キス百福 | 2008年12月22日 (月) 23時13分

キス百福さん>昔の人達が時間をかけて学んだこと、その結果から教えてくれたこと、今はいろんなことに流されて忘れ過ぎな面もあるのではないでしょうか。
今は工期短縮と経済性を求めるあまり、いつでも伐採⇒すぐ運搬⇒人工乾燥になっちゃうけど、昔の人達が行っていた手順をいま一度見直してみても良いのでは?
木も地球上の生き物ですから、月の影響とかあってもいいじゃないですか。
人だって満月や満潮に多く産まれるし、満月は交通事故が多かったり・・・と、統計からそれらしい影響があるし、魚釣りをしていると、それこそ月は関係ないですか?
僕はこの目で見た80年前の建物や、たくさんの検証データから「新月伐採」の良さや、天竜の人達の想いを素敵だなと感じましたが、この記事を読んでその効果を〝信じる・信じない〟はどうぞご自由に。

投稿: Jun | 2008年12月23日 (火) 21時17分

JUNさん
参加ありがとうございました。

森の中では、日頃の喧騒から抜け出し、
ゆったりして、時間がゆっくり流れて
行きますよね。

今まで気がつかなかったことにも気付かされ
そういうことにも向き合えるいい機会になるのではないかと思います。

これからもよろしくお願いします。

投稿: yutakanacocoro | 2008年12月24日 (水) 11時06分

yutakanacocoroさん、こんばんは。
いつも楽しく勉強させていただきまして、ありがとうございます。
今回の体験でより一層、木が好きになりました。
今度は花粉の飛ぶ春、カブトムシの飛ぶ夏、また違う景色を眺めてみたいな・・・

投稿: Jun | 2008年12月25日 (木) 00時27分

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